2024年5月8日水曜日

アメリカで小児科医の選び方 - 私の経験談(ハワイで妊娠・出産・小児科医探し)

 ハワイで妊娠・出産と小児科の先生探し

アメリカで出産する前に、生まれてくる赤ちゃんのかかりつけの

小児科の先生探しは、とても大切です。

特にアメリカでは、赤ちゃんが生まれてから18歳になるまでは、

小児科の先生に診てもらうのが一般的です。

アメリカで出産される方に限らず、お子さんと一緒に

アメリカに駐在する方や、親子留学する際にも

小児科医探しが必要になってきます。

私は、子供の小児科医を親が決めなければいけないということを知らなくて、

小児科の先生と面接をする、とか思っていもいなかったです。

私も妊娠中に、子供の小児科の先生を探しましたが、

日本とアメリカではシステムが違い、驚くことばかり。

いろいろ、勉強になりました! 

私の一経験談ですが、どなたかの参考になれば嬉しいです。


 

小児科医はいつまでに決めるの?

アメリカで出産する場合、生まれてくる赤ちゃんの小児科の先生は、

赤ちゃんが生まれる前に、決めておくのが理想です。

っというのも、出産した日に、事前に決めておいた小児科の先生が、

生まれたての赤ちゃんの診察に来てくれるからです。

(決まっていない場合は、恐らく病院で紹介してくれる小児科の先生が

いると思うのですが、 残念ながら、私はそのプロセスがわかりません。)

赤ちゃんが生まれた時から、赤ちゃんの主治医(かかりつけ医)なのです。

どうやって小児科の先生を選ぶの? 

どの小児科の先生を選ぶかは、赤ちゃんの親が決めます。

アメリカでは、 親が、赤ちゃんが生まれる前に、

自分でリストアップした小児科の先生と面接をして、

気に入った先生を、これから生まれてくる赤ちゃんのために選びます。 

とは言っても、アメリカにはたくさんの小児科の先生がいます。

ハワイも然り。

どうやって、候補の小児科の先生をリストアップするか、

悩みますよね? 

私の思考回路と現実

やはり、初めての妊娠・出産だったので、

英語だけではなく、日本語も通じる先生かいいかなぁと漠然に思っていました。

特にハワイでは、よく名前が上がっている小児科の先生がいたので、

その小児科のクリニックに連絡をしようと思っていた、のですが、

何と! 

検診のため、私の掛かりつけの、産科の先生に受診した際に、

”日本人の〇〇先生は、今は、新患(新規患者) をとっていないから、

紹介できないわー”っと言われ、

”Whatttttt!?”っとなったのを思い出します。(苦笑)

すっかり、その日本人の先生にお願いしようと思っていたので、

小児科の先生探しは、振り出しに戻りました。

”日本語ができる小児科の先生”という条件を入れると、

選択肢がすごく狭まります。

なので、私はこの時点で、

”日本語ができる”っという条件を選択肢から外しました。

<余談>

この当時、私は、日本人の小児科の先生は1人しか知りませんでしたが、

ハワイには、日本語を話せる小児科の先生は他にもいることがあとで判明。

その先生たちの日本語のレベルがどのくらいかは定かではありませんが、

ハワイで日本語を話す小児科の先生の検索方法については、

また別投稿で、残しておきたいと思います。

小児科医の絞り込みプロセス

振り出しに戻った、私の小児科の先生探し。 

私が実際に辿ったプロセスを、書いていきます。

1、評判の良い小児科医を探す

はじめに、評判の良い小児科医を探すことから始めました。

まず、私の信頼する、産科の先生のと、

私のかかりつけ医(どちらも日本語が可能)の両方に、

先生方が、お勧めする、また評判がよい小児科の先生の

名前をリストアップしてもらいました。 

それぞれ7、8人の小児科の先生を教えてくれました。

2、それぞれの小児科医についてのリサーチ

その後、オンラインで、それぞれの小児科の先生について調べました。

*経歴(出身や学校の基礎データ、専門分野はあるか?小児科医として認定されているか?)→The American Board of Pediatrics で、医師の名前を入れて、検索できます。

もし、小児科医ではなく、ファミリードクターを選ぶ場合は、ここから チェックできます。

*私が加入している医療保険のネットワークに属しているか? (加入している医療保険によって、行ける医師や病院に制限があるので。)

*オフィスの場所(家から近いか?駐車場の有無、診療時間など)

*オフィスをシェアしている医師がいるか?もしいたら何人いるか?

*病気や緊急時の対応と、どの病院や専門医と連携しているか?

*オンラインでのレビューや口コミ(ポジティブとネガティブの書き出し)

3、直接会って面接したい小児科の先生を3人に絞り込む

小児科の先生と面接する時は、何人の先生と面接しても大丈夫です。

私は時間的な問題 (当時、フルタイムで仕事をしていたので)で、3人に絞り込みました。

私の場合、わりと簡単でした。っというのも、2人の先生にリストアップしてもらった中に、名前がオーバーラップした小児科の先生が3人いたので、その3人と面接をすることにしました。

2、でチャックした先生たちのレビューも、この3人は、とても良かったのも決め手でした。

<産科の先生からのアドバイス>

ちなみに、子供の先生は、経験があるベテランの先生を希望する親が

いらっしゃるようですが、小児科の先生があまり高齢だと、

子供が18歳になる前に、その先生が定年退職をするために、

診療を中止してしまうこともあり、継続してみてもらえない場合があるから、

”注意してねっ!” とのことでした。

勿論、お若い先生でも、何かの事情で、転勤の場合も考えられます。 

→ 私は、ロコの先生(ハワイ出身)を選びました。

4、それぞれのオフィスに連絡して面接の予約をとる

3人の小児科の先生のオフィスは、出産するカピオラニ病院に隣接していて、

私の産科の先生のオフィスもある、カピオラニのドクターズオフィス内だったので、

妊婦健診のあった日に、直接小児科の先生のオフィスに面接の予約をしにいきました。

面接の予約をするのは、電話でもOKです。

小児科医#1

最初の先生は、男性の小児科医の先生で、オンラインのレヴューをみても

かなり良いレートがついていたので期待をしてオフィスに行きました。

オフィスの待合室はそれほど広くはありませんでしたが綺麗に片付けられていました。

早速、受付にいる女性に小児科医の面接のためのアポを取りたい旨を英語で告げると、

返っててきた反応がすごーく、もうすごーく印象が悪く、

もう腹が立つくらい(妊娠中でホルモンバランスが悪かったのかも?!)嫌だったので、

面接の予約はせずにオフィスを出ました。

小児科医#2

気を取り直して次のオフィスへ。

そこは最終的に夫と私が、小児科医として選んだ先生のオフィスでしたが、

入った瞬間の印象が、

”広い!”っと”明るい!”でした。

この先生は女性の小児科医の方で、他に2人の小児科医(両方とも女性)と

共同でオフィスを使っていました。

検診に来ていると思われるお子さんたち(赤ちゃんと2−3歳位の子供)と、

その親が、待合室にいました。

皆さん、ストローラーで来ていましたが、待合室が広いので、

ストローラーでもスイスイです。

おもちゃや本、キッズ向けのテレビ放送もされています。

無事に、面接のアポを取り、次の小児科の先生のオフィスへ。

小児科医#3

最後のオフィスは、女性の小児科医の先生のところでした。

待合室の照明が、ちょっ落とされていて、落ち着いた感じで、とても綺麗なオフィスでした。

この先生は、オフィスを一人で運営されていました。

ここでも、無事に面接のアポを取り、帰宅。

追記

2つの小児科の先生のオフィスで、面接のアポを取った際に、

各オフィスで問診表のような用紙の記入をしました。

基本的な情報である、私の名前、生年月日、出産予定日、職業、担当の産科の先生の名前、

妊娠の経過について(コンプリ ケーション があるかどうかなど)、

そして連絡先である電話番号などを記入しました。

その時点でわかっている情報だけの記入でOKとのことだったので、

空欄のところが結構ありましたがそのまま提出しました。

面接の予約をした夜のこと

その日は、面接の予約をしただけでしたが、かなりの疲労でした。

妊婦だったから?!それとも過度に緊張していたのか?!

夜は夫と、その日あったことを話し合い、小児科医#1の男性の小児科医とは

面接しないことで一致しました。

理由は、小児科のオフィスとは、先生だけとのやり取りだけではなく、

受付で働く方とも、予約を取ったり、ペーパーワークなどで、

その後お付き合いをしていくわけで、私がそんなに嫌だったなら、

辞めようという結論に達しました。

小児科の先生自体のレビューは、とても良かったので、残念でした。

小児科の先生との面接までに準備したこと

アメリカでは面接の予約には、オフィスのチェックや設備などをチェックする為に、

両親揃っていく場合が多いです。

我が家の場合は、私が医療職であることと、英語がそれなりにできるので、

自分一人で行きました。ただ夫とは、いつでも電話やテレビ電話で繋がれる

準備はしていきました。(夫の職場にも、面接の時間を伝えでおき、了承済み。)

小児科の先生との面接の際に、こちらから質問する項目については、

まず、オンラインで検索をしました。

小児科医の面接をする時の”質問例”(英語です)がたくさんあるので、

いくつか目を通し、参考になるものを書き出しきます。

こちらはその一例。

インタビューの内容は、参考にする用紙によって多少異なるので、

見本をいくつか見比べる事をお勧めします!

その後、インタビューの質問項目を書いた用紙を、

面接する先生の分プリントアウトしました。

追加で質問したいことは、その質問も用紙に書き足していき、

小児科の先生との面接の際には、その用紙に先生の回答を記入していきました。

小児科の先生との面接当日

アメリカのカップルの多くはおそらく両方とも面接に行くと思います。

日本人のカップルも、おそらく両方ともいくと思います。

私は、夫の会社の都合もありましたが、何かあったら電話をするということで、

一人で行きました。

私は私自身が医療職であること、また英語も日常生活レベルはできるので、

そのあたりは助かりました。

面接は診察室の一室で、先生と一対一でお話ししました。

はじめに先生が自分の自己紹介、そして、どのような視点で

医療サービスを提供しているかなどを話してくれます。

その後、私の質問リストから一つ一つ話を聞いていきます。

私の質問が終わったら、次は先生の方から幾つか質問がありました。

産科の先生の確認、出産予定日の確認、ワクチンについての親の見解、などがあり、

それで終了でした。

時間的には20分くらいだったと思います。

主治医になってもらうかどうかは、その時にすぐに決める必要はなく、

後日連絡しますっと言って帰ってOKです。

私も、他の小児科の先生と面接があるので、お返事は後でしますと伝えると、

”大事な事だから、時間をかけてゆっくり決めてね!”っと言われました。

小児科の先生との面接が終わったら

まず休みましょう!(笑)

私は、最終的に2人の小児科の先生との面接だったので、楽な方だと思いますが、

人によっては、何人もの先生をインタビューするので、

どの先生にするかは、すべての先生の面接が終わるまで待ち、

お家に戻って先生の印象や医療への取り組み方など、

じっくり話し合って決めることが大切だと思います。

私の場合、面接をしたどちらの小児科の先生とも、レビューはとても良く、

面接の際に質問しても、丁寧に答えてくれるという視点ではどちらも良かったです。

先生達の年齢も比較的若く(恐らく30代)で、小児科医としての経験もあり、

ご自身達も子供がいて子育て中、ロコ(ハワイ出身)という点も◎。

最終的に現在の小児科医を選んだ理由は先生の性格・人柄です。

小児科の先生になってもらった先生は、

”話をしていて、明るかったから”

もう一人の先生も、とてもいい方でした。

とても真剣、っというかとても真面目な感じでした。

ここでの私の思考→ 私としては、初めての子育てで困っている時とかに、パッと明るく言ってもらうのと、すごく真面目に対応してもらうのとでは、やっぱり明るい方がいいなーっと思ったから。

これは、一種の勘、っというか、フィーリングですね。(笑)

また、選んだ小児科の先生は、オフィスを他の2人の小児科の先生と共同で使っていて、

休暇でいない場合などは、その2人の先生に診てもらえること、

受付やナースなど、オフィススタッフは同じなので、その点でも良かったです。

小児科の先生を決めたら

夫と話し合って、先生を選んだら、その先生のオフィスに電話をして、

子供の担当の小児科の先生になってもらいたい旨を伝えます。

その後、再度、先生のオフィスに出向き、必要書類を記入して終了しました。

あとは、お産で入院した時に、入院手続きの時に、子供の小児科医が誰か聞かれるので、

小児科医の先生の名前を伝えます。

子供が生まれたら、病院から小児科医に直接連絡してくれて、診察にきてくれます。

以上が、私の小児科の先生探しの経過です。 

息子が生まれてすぐ小児科医に診てもらう必要があった時

息子が生まれて数日後、産後、病院から退院して2日目の時に、

息子の尿量が少ない感じで、母乳・ミルクが足りていない?!っと

心配になったことがありました。

私は普通分娩を希望して、無痛分娩は選択しなかったこと、

高齢出産だったこと、1−3時間おきの授乳で寝不足で、

夫も育児休暇を取っていて、2人でいろいろやっていて、

お互い初めての赤ちゃんのお世話で、不安もいっぱいあって。

で、小児科の先生のオフィスに電話をして、診察の予約をしました。

あいにく、息子の小児科の先生は、オフで不在だったのですが、

一緒のオフィスの小児科の先生が、Same Day appointmentで、

息子の診察をしてくれました。

幸い、息子の病状は大事に至らず。

その小児科の先生も、とても素敵な先生で、 この時は、本当にこのオフィスの先生たちに、

息子のかかりつけの小児科の先生になってもらって良かったと思いました。

2人目の子供が生まれるとき

上記は、息子が生まれる時の経験談です。

娘を妊娠した時には、息子の検診で小児科の先生のオフィスに行った時に、

2人目を妊娠中ということ、娘の小児科医になってもらいたい事を伝えました。

先生からは、 ”Of course” と ”Congratulations" と言ってもらえました。

最初の小児科の先生探しは、いろいろ時間がかかりましたが、

2人目の時は、お願いする先生がもう決まっていたので、

手続きも簡単でスムーズでした。

日本からアメリカに来られる場合

アメリカにお子さんと引っ越して来る場合、学校関係の書類などで、

かかりつけの小児科医の名前を記入することが多々あります。

ですから、お子さんと一緒にアメリカに来る場合、小児科探しは重要です。

アメリカと日本では、医療システム、医療保険、治療の考え方、

ワクチンの種類や予防接種の間隔、で違いがあり、戸惑うことも多いと思います。 

英語に不自由がなければ、アメリカ人の小児科の先生を選択肢に入れた方が、

選ぶ幅が広がるので、私はその方が良いと思います。

しかし、日本語が話せる、日本の医療システムを理解している先生に診てもら得る方が

安心というその場合は、日本語のできる先生を探して、

新規の患者さんを受け入れているかどうかを確認してみるとよいと思います。

新生児でなければ、受け入れてくれる場合もあるかもしれませんし、

18歳未満なら、どの年齢層でもいつでも受け入れてくれる先生もいると思います。

小児科のクリニックを開設して間もないオフィスは新規患者さんを

受け入れてくれる可能性が高いです。

ただし、”日本語OK"という小児科の先生でも、日本語の程度がどのくらいかは、

面接で必ずチェックしてくださいね!

長いお付き合いになる小児科医の先生なので、信頼できる先生が見つかるといいですね!

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